ごあいさつ
代表挨拶
学習教材協会は昭和46年(1971年)の発足から、やがて半世紀になろうとしております。発足は小・中・高等学校教科書に準拠した書店販売用の学習教材を発行する出版社が集っての協会設立でした。
教科書準拠教材といえば、文字にすると理屈っぽくなりますが、どなたも一度はお使いになったことがおありの「自習書」に代表されます。
当協会発足以前は各出版社が独自にそれぞれの教科書発行者から発行許諾を得て、その教科書に合わせた教材を発行しておりました。発足後は加盟会員社の発行申請を受け、当協会が一括して、教科書に関わる著作権管理事業団体であります一般社団法人 教科書著作権協会に発行許諾を申請し、許諾を得るという手続きが今日まで続いております。同時に原著作権者に著作物使用許諾をお願いしております。
教科書準拠教材は「自習書」のみならず「問題集」「テスト類」「音声教材」と拡がっておりますが、内容上の基本は教科書に密着して理解を助ける、しかも多教科・多科目・多頁の中で、効率よく学習効果が得られるという特別な利点があります。
この特性があればこそ、保護者のご理解をいただき、どの世代の児童・生徒にも広く使用されてきた代表的な学習教材として、長く学習参考書分野の一角を占めることが許されたのではないかと存じております。
当協会は平成26年6月、一般社団法人 学習教材協会として新たなスタートを切りましたが、加盟会員社一同、勉学の基本と言われてきた予習・復習の場である家庭学習充実のため、教科書準拠というアドバンテージのみに頼ることなく、常に質的向上をめざし、よりよい教材発行に鋭意努力して参ります。
当協会加盟出版社の教材づくりに関わられる方々をはじめ、教材を使用される皆様方の一層のご支援とご指導を心よりお願い申し上げます。
令和3年4月
一般社団法人 学習教材協会
代表理事 佐藤 諭史